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2011年11月28日

ペレットストーブ

マダイジギングの最終戦を虎視眈々と狙っているうちに本格的な冬将軍が到来…
釣りに出られない日が続いているので日常のネタを少し。


店舗兼住宅の移転の際に悩んだのが冷暖房設備。
特にここ北国ではしっかりとした暖房設備を備えないと冬は越せない。

最近では蓄熱暖房機を使用したオール電化住宅が一般的なのだが、住宅部と棟続きの店舗が併用となる我が家ではどうか。

『日中の営業・照明以外にも消費電力の高い機器を使用・お湯を大量に使用』

以上のことから初期投資が高いオール電化プランとしてはその割に恩恵が期待できず非効率となる事が予想された。
蓄熱暖房機を使用したとしても夏はさらに冷房設備が必要。
オール電化機器を設置した場合は一般的な家庭の住宅で坪単価に4~5万くらいが上乗せとなる。
店舗併用となるとそれ以上に…

っということでオール電化システムは導入しなかった。
キッチンは今では一般的になった対面式にしたので、調理器具は油跳ねの少ないIHは導入した。

施工業者と試行錯誤を繰り返しながら冷暖設備は以下のようになった。

店舗部は業務用天井冷暖エアコンと壁掛け冷暖エアコンを使用。
給湯は一般的な灯油気化式ボイラーを店舗用と住宅用に各1台ずつ設置。
住宅部は壁掛け式冷暖エアコンを使用。
壁掛けエアコンの設置台数が多いので外の美観も考慮し壁掛け式を1台の大型室外機でまかなうシステムにした。
いずれのエアコンもすべてヒートポンプタイプ。

これで夏・冬を1台の冷暖設備でまかなえることになるので場所もとらずに初期コストを減らすことができた。

しかしながら、北国でエアコン暖房のみというのはなんとなく暖かさに不安が残る。
店舗に設置している業務用天井エアコンはパワフルで十分な暖房性能を感じているが、壁掛けはどうか・・・

壁掛けタイプでも長時間つけているうちに空間が暖まってはくるのだが体感的には寒くはないという程度。

なら一番長く居て寛ぐスペースであるリビングだけはしっかり暖かくして過ごしたいものだ。

本題までにかなり話題が逸れたが(^_^;)ペレットストーブの設置に至ったのは以上の経緯からである。
っというか、施工業者の工務店に在庫品があり強く勧められたのが一番の理由ではあるが(笑)


『ペレットストーブ』とは
ペレットストーブ

ペレットストーブ

木質ペレットという間伐材などの木屑を乾燥させて圧縮し固め小さな粒状にしたものを燃料とした暖房機器で、外見は薪ストーブなどに似ている。吸排気をFF式としたものが多いので取付設置は薪ストーブと比較すれば遥かにシンプルで設置費用も安価である。ペレットを自動的に供給するものが多く、火力調節やタイマー着火もでき石油ファンヒーターと同様な使い方ができる。

『木質ペレット』とは
ペレットストーブ
直径7㎜前後、全長10~20㎜の円筒状の形をしている。もちろん木の香りがする。
原料は樹皮、おが粉、端材などの木質バイオマスでつくられる。ペレット形状に圧縮成型する時に接着剤ではなく、木材に含まれているリグニンを使用している。
ペレットには大別すると「バークペレット(木の皮のみ)」「ホワイトペレット(木の幹のみ)」「全木ペレット(木全体)」の3種がある。我が家では灰が少ない赤松のホワイトペレットを使用している。
木質ペレットの水分含有量は通常8%未満で、薪の20~30%と比べると非常に低く、これにより薪ストーブに比べて高い燃焼効率を実現している。
これらの原料は伐採したら植林するという循環を保っていれば再生可能な資源になる。原料が枯渇しないので木質ペレットは継続的に利用することができるエネルギーといえる。しかも原料を地域の資源から調達すれば、地域の森林を育成することにもなる。

~長所と短所~
・長所
○クラシック調やモダン調のお洒落なデザインのものが多く、また炎が見えて心を和ませる
(我が家のは工務店在庫品なので選択肢がなかった。モダンというよりは無骨な感じ(^_^;))

○木質系燃料の炎は遠赤外線効果で暖かく優しく感じる
(部屋の温度数値だけではわからない暖かさを感じている)
(試しに石油ファンヒーターを使用してみたが部屋全体を暖める性能はペレットストーブが勝った)
(石油ファンヒーターは点火も送風も早いがペレットストーブと比較してしまうと石油ファンヒーターは局所暖房に感じてしまうほど)

○化石燃料ではない木質ペレットを原料とするので環境問題に貢献する
(化石燃料の燃焼比較ではCO2を92%削減できる)
(木質ペレットを燃焼させると二酸化炭素は僅かに発生するが、化石燃料とは異なり樹木は成長する過程で二酸化炭素を吸収しているので大気中の二酸化炭素を増加させる事がないカーボンニュートラル。地球温暖化防止に役立つ地球に優しい環境エネルギーである。 )

○場所や調達方法にもよるが、燃料代は灯油とほぼ同じくらい
(燃焼性能の計算では灯油84円/1Lとペレット45円/1kg 時でほぼ同等)
(我が家では数キロ離れたペレット製造工場から1㎏あたり5円の宅配費用を払って届けてもらっている)
(16帖のリビング1室の暖をとるために10/20~11/20の1か月間100㎏のペレットを消費した)

○燃焼灰は少なく、灰の処分の手間はそれ程かからない
(ホワイトペレットだと100㎏を燃焼させても187gの灰しか出なかった)
(燃焼灰は家庭菜園などの肥料に使える)
(薪ストーブに比べて、火力の調節がやり易い)
(薪ストーブと異なり、煙がほとんど出ない)
(着火して安定するまでの1~2分は屋外の排気口から結構出るが)

○結露の心配がない
(化石燃料は気化燃焼時に水蒸気が発生するので結露しやすい)

・短所
○ストーブが大きいのでスペースを取る
(我が家のは高さ700×幅900×奥行510mmで本体重量65㎏)

○ペレットの確保と保管が必要
(販売所が近くにあれば配達してくれたりと確保は比較的楽なのだが、無い場合はネット購入などが必要)
(高湿な場所を避けて保管する必要がある。我が家では1ヶ月分のペレットを10㎏袋単位で購入し階段収納に保管している)

○機器本体価格が高価
(一般家庭で使用する機器は40万円前後が多く、石油ファンヒーターと比較するとかなり高価)
(地域でペレットストーブの補助金交付事業があったので利用した)(購入から設置までの費用の半額補助だった)

○多くの機種で電源が必要
(災害などの停電時は使用できない)

○木質ペレットを燃焼させているので、火事に対する安全の配慮が必要
(我が家の機種は天板上面も物を保温する程度の放熱があるのでカーテンなどが上面にかからないような工夫を施した)

○燃焼室に溜まった灰を5,6時間おきに専用工具にて灰トレーへ落とす作業が必要
(内蔵のタイマーにて知らせてはくれるが、これを怠ると燃焼しにくくなる)
(最近のペレットストーブはこの作業も自動で行ってくれる製品が多いが、我が家のは旧型在庫品なので手動(泣))
(灰トレーに溜まった燃焼灰を定期的に処理する)
(定期的に燃焼室の清掃が必要)

○ペレットタンクへの補給作業が必要
(我が家の内蔵タンクは16㎏のペレットが収められるが現在の使用環境では3日に一度は補給作業が必要)

○薪ストーブよりは扱いや調整が簡単なので、薪割りなど火を起こすための一連の作業を含めた本格的なスローライフを楽しみたい方には物足りなさを感じるかも(笑)


使用して2か月、高気密高断熱住宅の恩恵もあり今のところ非常に暖かい生活を送ることができているので十分満足なのだが初めて使う暖房器具。故障が少なければ良いのだが…石油ファンヒーターよりは単純な構造に見えるので薪ストーブレベルとはいかないまでも、末永く使っていきたいものだ。
ペレットストーブ




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この記事へのコメント
このストーブは岩手で作られたものかな?

遠赤外線で温まった体は芯から暖まっているので、
パンツ一丁で外に出ても、数分はいけるはずです。

形から見ると、ヤカンは載せれない?
Posted by kei at 2011年11月28日 20:00
長い!(笑)

でも、なんとなくしか分からなかったペレットストーブのことが良く分かりました。

JYOさんには山があるんだから、自分で切り出したり植林したほうが安くあがろそう^^;
Posted by nao at 2011年11月29日 20:43
実物見せてもらいましたが、なかなかの存在感でした(笑)

燃料も1回投入で3日持つなら、やはり薪ストーブとは随分違うんですね~
炎の遠赤外線で温まりたいけど、薪ストーブは手入れが・・・って人にはもってこいのストーブかもしれませんね
Posted by としけん at 2011年11月30日 22:27
keiさん
製造場所はよくわかりませんが、メーカーはサンポットです。
遠赤効果は絶大です。部屋のどこに居ても均一に暖かく感じます。
試験的に石油ファンヒーターを数日使いましたが、ペレットストーブに戻しました。電源オフでも余熱がありますから就寝1時間以上前に消してます。
一般家庭サイズのヤカンは天網が小さいので微妙にヤカンが浮く感じです。
よってお湯を沸かす能力は無さそうです。アウトドア用のヤカンなら沸くかな(笑)

naoさん
山に植林して30年…そろそろ使える木もありそうです。
伐採木を売ってペレット購入費用に充てたい(笑)
山も売りたいとこなんですが、外材が豊富に入ってくる今の時代、買ってくれる人はなかなか(-_-)

としけんさん
薪ストーブのパチパチ燃える音も風情があっていいですよねえ。
ペレットはそのうような音はしませんが、ペレットが自動供給されて落下するカラカラ音は聞こえます(笑)
最初は耳障りでしたが今では慣れました(^_^;)
Posted by jyo at 2011年12月01日 16:49
 
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    コメント(4)